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2011年06月 アーカイブ

プロポーションの感覚

つねに言われてきたひとつの原則は、高さの感覚、あるいは気楽な感覚であり、あるいは単に居心地良いプロポーションの感覚というものは、部屋の高さの絶対値によるものではなく、縦と横の寸法との相関関係の作用だということである。

建築家は猛反対しても、建設業者が建てつづけている8フィートの標準天井高というものは、それ自体ではいいとも悪いとも言えるものではない。

ただ標準化されて比較的安上りだという利点があるだけの話である。

非常に小さな部屋であれば、びっくりするほど高く思われるが、並以上の広さの部屋であれば、8フィートは憂欝になるくらい低い。

やはり注文住宅ならば、こういったところにこだわりつつも、家づくりの過程を工場で見ることなどができるので、こだわりたい人にはおすすめ。

天井の高さで変わる

高い、低いという印象は、そのままでは、壮大さとか威圧感といった積極的な意味を含んでいるわけではない。

8フィートの天井高によって、落着かない気がしたり、裏切られた気になるという私たちの印象も、フラソク・ロイド・ライトの住宅の一部にある低い天井や、古いニューイングランドの住宅の、ときには床から7フィートもないところに梁が飛んでいる非常に低い天井に心惹かれることがしばしぼある。

私たちが家づくりにおいてこうした空間を好むのは、多分それが珍らしく不思議だからだろう。

前者は1人の建築家が考え抜いた末の産物であり、後者ははるか離れた半ば忘れかけた世界のイメージを私たちに喚び起す伝統の生んだものだからである。

そのために、それらは、標準的な建築業者のような単に当り障りがないというだけのものではない。

天井の高さの僅かな変化は、部屋の横幅や長さの変化よりも空間の感じを変える力をもっているように見える。

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