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2011年07月 アーカイブ

自分の居場所をつくる

たとえば、天井高を7フィートから9フィートに変えれば、空間の質を大きく変えるだろうが、11フィート×14フィートの部屋と12フィート×15フィートの部屋の違いはさほど感じられないだろう。

これに対する1つの説明は、たいていの部屋では、垂直方向の寸法は水平方向の2辺の寸法に比べてかなり小さく、したがって、それがわずかに変っても、設計図で見る違いよりは大きく違って見えるという車実である。

しかし、部屋の垂直方向の寸法は「機能的制約」からは比較的自由であるから、情緒的満足感以上のものを与えることができるということも事実のようだ。

注文住宅の中にあって、ある空間からつぎの空間に至る間に高さが変るということは、多様性と驚きとともに、家の中で自分がいまどこにいるのか、他の場所とそこがどう違うのかといった感覚を住人に与える有益な機会を提供する。

部屋から部屋へ

私たちの敬愛するいくつかの古い家では、部屋の独立性は、ある部屋から別の部屋へ移るときに、厚い壁にあけた低いドアをくぐることによって強調される。

戸口は一種の前室で、小さな低いミニルームである。

それはある居住空間から他の居住空間への通路のしるしである。

こうした暗示的な手法はもっとさまざまに利用できる。

たっぷり面積のある寝室から隣りの天井の低い浴室へ、あるいは広々としたリビングルームから居心地のよい書斎へ移るときに、それぞれの空間は違った活動が割りふられているという意識が強調される。

同じように、天井の低い前室やポルティコと、注文住宅の天井の高い階段ホールが巧みに並べられていれぽ、家に辿りついて、中に入ってゆくという行為も晴れがましいものになる。

変化に富んだ空間を追求していくのも、昔からの単純な形態に別れを告げるのも、ともに今では珍しいことではなくなってきたが、その理由は多々ある。

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