自分の居場所をつくる
たとえば、天井高を7フィートから9フィートに変えれば、空間の質を大きく変えるだろうが、11フィート×14フィートの部屋と12フィート×15フィートの部屋の違いはさほど感じられないだろう。
これに対する1つの説明は、たいていの部屋では、垂直方向の寸法は水平方向の2辺の寸法に比べてかなり小さく、したがって、それがわずかに変っても、設計図で見る違いよりは大きく違って見えるという車実である。
しかし、部屋の垂直方向の寸法は「機能的制約」からは比較的自由であるから、情緒的満足感以上のものを与えることができるということも事実のようだ。
注文住宅の中にあって、ある空間からつぎの空間に至る間に高さが変るということは、多様性と驚きとともに、家の中で自分がいまどこにいるのか、他の場所とそこがどう違うのかといった感覚を住人に与える有益な機会を提供する。